昨年までの10年間に熱中症で死亡した人は7344人で、その前の10年間に比べて2・7倍に増えたことが、厚生労働省の調査でわかった。
熱中症は今年も高齢者を中心に多発の兆しを見せ、6月の救急搬送者は昨年より8・7%多い4634人に上った。間もなく夏本番。医師らは、「かくれ脱水」と呼ばれる前兆現象に気づくことが予防につながると訴える。
19日午後、東京都大田区内で、高齢者約100人が参加して開かれた、熱中症対策を学ぶセミナー。「のどが渇いたと思った時には、既に体重の2%分の水分が失われている」。講師は熱中症の前兆となる脱水症状が起きる仕組みを説明し、渇きを感じる前に水分を補給することの重要性を訴えた。会場にいた小沢和代さん(76)は「トイレが近くなるから寝る前は水を飲まないが、夜中によく足にこむら返りが起きていた。疲れのためと思っていたが、脱水症状だったと指摘され、驚いた」と話した。
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厚労省によると、熱中症による死者は2004〜13年の10年間に7344人で、2707人だった03年までの10年間から激増。記録的な猛暑だった10年には1731人、昨年も1076人が年間に亡くなった。
発症者自体も増えている。総務省消防庁によると、昨年は6〜9月に、10年の調査開始以来最多の5万8729人が救急搬送された。今年も、6月の搬送者数が過去2番目の多さとなったほか、今月13日までに14人が死亡し、搬送者の総数は9300人に上っている。
搬送者のうち4411人(47・4%)は高齢者。医師らによると、高齢者に多いのは体内の水分量が少ないためで、炎天下だけでなく、夜間も室温が下がりにくいコンクリート造りのマンションも要注意という。
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2014年07月24日
10年間に熱中症で死亡した人は7344人
posted by 担当者 at 17:19| 日記
2014年07月14日
「心房細動」に対する新たな手術「経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼術」
筑波大学付属病院(茨城県つくば市)は11日、不整脈の一種「心房細動」に対する新たな手術を、1日に国内で初めて実施したと発表した。
手術時間は病院などで異なるが、従来法で3時間半程度だったのが、2時間半程度に短縮できるという。
手術を行ったのは、同病院循環器内科の青沼和隆教授らとカテーテル検査室のチーム。心房細動の患者は高齢者が多く、肺静脈の異常が原因とされる。心臓の動きは電気信号が関わるが、従来は電波を使って肺静脈と心房間の電気の流れを断ち切る手術が行われてきた。
新たな手術方法は「経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼(しょうしゃく)術」。カテーテル(細い管)を血管内に通して肺静脈に到達させ、肺静脈と心房の間を冷却して電気が通らないようにする。1日から保険適用されている。
手術を受けたのは千葉県我孫子市の男性(70)で、術後の経過もよく4日に退院したという。
手術時間は病院などで異なるが、従来法で3時間半程度だったのが、2時間半程度に短縮できるという。
手術を行ったのは、同病院循環器内科の青沼和隆教授らとカテーテル検査室のチーム。心房細動の患者は高齢者が多く、肺静脈の異常が原因とされる。心臓の動きは電気信号が関わるが、従来は電波を使って肺静脈と心房間の電気の流れを断ち切る手術が行われてきた。
新たな手術方法は「経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼(しょうしゃく)術」。カテーテル(細い管)を血管内に通して肺静脈に到達させ、肺静脈と心房の間を冷却して電気が通らないようにする。1日から保険適用されている。
手術を受けたのは千葉県我孫子市の男性(70)で、術後の経過もよく4日に退院したという。
posted by 担当者 at 23:10| 日記
2014年07月06日
子宮頸がんワクチンの副作用、176件報告
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に体の痛みなどの重い症状が出ている問題で、厚生労働省は4日、検査しても原因が分からない痛みや運動障害などの副作用が、2009年12月から今年3月末までに176件報告されていることを、同日開かれた有識者検討会で報告した。
同省によると、医療機関やワクチン製造販売業者が報告した重い副作用は617件あり、脳脊髄炎や、アレルギー反応による呼吸困難、じんましんなどが確認されている。
このうち、原因となる病気が特定できないのに、広範囲に広がる慢性的な痛みや手足の動かしにくさなどの症状が表れ、子宮頸がんワクチン接種後の副作用として特に問題になっている症例は176件だった。
子宮頸がんワクチンは、昨年4月から国が接種を勧める定期予防接種となったが、重い副作用の報告が相次いだ。厚労省は同年6月にワクチンの接種を積極的に勧めることを中止しており、この日の検討会でも引き続き議論を続けることを確認した。
一方、昨年6月以降の接種者は月に約2000人で、同省は今後、接種後の危険性や注意点などについてまとめた手引を作成し、接種を受ける子どもや保護者などに情報提供を進める。
同省によると、医療機関やワクチン製造販売業者が報告した重い副作用は617件あり、脳脊髄炎や、アレルギー反応による呼吸困難、じんましんなどが確認されている。
このうち、原因となる病気が特定できないのに、広範囲に広がる慢性的な痛みや手足の動かしにくさなどの症状が表れ、子宮頸がんワクチン接種後の副作用として特に問題になっている症例は176件だった。
子宮頸がんワクチンは、昨年4月から国が接種を勧める定期予防接種となったが、重い副作用の報告が相次いだ。厚労省は同年6月にワクチンの接種を積極的に勧めることを中止しており、この日の検討会でも引き続き議論を続けることを確認した。
一方、昨年6月以降の接種者は月に約2000人で、同省は今後、接種後の危険性や注意点などについてまとめた手引を作成し、接種を受ける子どもや保護者などに情報提供を進める。
posted by 担当者 at 16:23| 日記
2014年07月05日
iPS細胞世界初の臨床研究リーダーが、研究中止をほのめかす書き込み
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床研究を進める理研発生・再生科学総合研究センターの高橋政代・プロジェクトリーダーが2日、簡易投稿サイト「ツイッター」に研究中止をほのめかす書き込みをした。しかし同日夜には、「臨床研究は予定通り遂行します。お騒がせして申し訳ありません」とのコメントを発表した。
posted by 担当者 at 09:57| 日記
2014年07月02日
「血栓性血小板減少性紫斑病」の新薬の開発が難航
体内で血が異常に固まりやすくなり、脳梗塞や腎不全を起こす「血栓性血小板減少性紫斑病」の新薬の開発が難航している。
患者が少ないため、薬事承認を得る臨床試験(治験)に参加する患者の獲得が進まないからだ。有望な薬が使えないと命が救えないと、医師は危機感を募らせている。
同病の年間の発症者は約400人。主な治療は血液3リットルを毎日入れ替える血漿(けっしょう)交換療法だが、治らない患者も1〜2割いる。一時良くなっても、3〜5割が再発する。悪性リンパ腫の治療薬リツキシマブが、原因を作る悪い免疫細胞を取り除くことが分かり、海外では9割以上が治っている。
しかし国内では使用を認められておらず、難治・再発患者に対するリツキシマブの治験を、埼玉医大教授の宮川義隆さんが厚生労働省と計画。今年1月から、13病院で6人の患者の募集が始まった。
しかし、現在まで参加の同意を得た患者は埼玉県と北九州市の3人。短期間で悪化することもあり、血液専門医に連絡が入らないためとみられる。
治験は12月末で終わり、6人に達しない場合、薬事承認の可能性がなくなる。
患者が少ないため、薬事承認を得る臨床試験(治験)に参加する患者の獲得が進まないからだ。有望な薬が使えないと命が救えないと、医師は危機感を募らせている。
同病の年間の発症者は約400人。主な治療は血液3リットルを毎日入れ替える血漿(けっしょう)交換療法だが、治らない患者も1〜2割いる。一時良くなっても、3〜5割が再発する。悪性リンパ腫の治療薬リツキシマブが、原因を作る悪い免疫細胞を取り除くことが分かり、海外では9割以上が治っている。
しかし国内では使用を認められておらず、難治・再発患者に対するリツキシマブの治験を、埼玉医大教授の宮川義隆さんが厚生労働省と計画。今年1月から、13病院で6人の患者の募集が始まった。
しかし、現在まで参加の同意を得た患者は埼玉県と北九州市の3人。短期間で悪化することもあり、血液専門医に連絡が入らないためとみられる。
治験は12月末で終わり、6人に達しない場合、薬事承認の可能性がなくなる。
posted by 担当者 at 12:04| 日記