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2014年09月27日

ピロリ菌は全胃がんの78%

 胃がんの発症につながるとされるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)について、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関の作業部会は、全世界の胃がんの約8割はピロリ菌の慢性的な感染が原因とする報告書をまとめた。

 ピロリ菌の除菌で胃がん発生の危険性が30〜40%減る可能性があることから、各国がピロリ菌を考慮した胃がん対策をとるよう勧めている。

 報告書では、ピロリ菌は全胃がんの78%、特に日本人に多い、噴門(ふんもん)部(胃と食道のつなぎ目の部分)以外の胃がんでは89%がピロリ菌が原因と推定されるとした。除菌の効果は、まだ十分なデータがないものの、これまでの研究結果の解析では胃がんの発生を30〜40%減少させ、1人が1年にかかる医療費も削減する効果が出ているとした。

 ピロリ菌対策として、日本では昨年から内視鏡で慢性胃炎と診断された人に除菌治療を保険適用で行うなど、各国の取り組みを紹介。一方で、除菌によって抗生物質の耐性菌が増える可能性なども示し、「各国が患者数や医療優先度、経済効果の分析をした上で、ピロリ菌の検査と治療戦略を地域ごとに模索することを勧める」と結論づけた。

 胃がんは日本人が最も多くかかるがんで、死亡者数も肺がんに次ぎ2位。世界では年間約100万人が発症する。
posted by 担当者 at 09:54| 日記

2014年09月19日

神経障害性の痛みの治療薬「リリカ」(一般名・プレガバリン)に重い副作用

 厚生労働省は、神経障害性の痛みの治療薬「リリカ」(一般名・プレガバリン)を服用した後、劇症肝炎や肝機能障害の重い副作用を発症する症例が確認されたとして、製造販売元のファイザーに対し、二つの副作用への注意を促す記述を薬の添付文書に加えるよう指示した。

 同省などによると、過去3年間に劇症肝炎や肝機能障害の副作用が確認された患者は計11人。このうち、劇症肝炎で死亡した1人と、肝機能障害の7人については、因果関係が否定できないという。

 リリカは、帯状疱疹(ほうしん)後の神経痛や線維筋痛症などの治療に用いられる。
posted by 担当者 at 09:15| 日記