検索ボックス
 

2014年12月16日

臨床研究データ改ざん問題、慈恵医大の最終報告書

 高血圧治療薬「ディオバン」の臨床研究データ改ざん問題で、慈恵医大は12日、「不適切なデータから誤った結論が導かれた」とする調査委員会の最終報告書を発表、研究責任者だった望月正武元教授の客員教授の肩書を取り消した。栗原敏理事長、松藤千弥学長はそれぞれ給与の20%、10%を3か月間自主返上する。

 最終報告書は、高血圧治療薬の効果の比較で、望月元教授がディオバンに結果的に有利になるような偏った患者のデータを提出したと指摘。「意図的操作がなされた可能性も存在し、不適切なデータから誤った結論が導かれた」と結論づけた。

 データの統計解析すべてに、販売元のノバルティスファーマ社の元社員が関与し、「望月元教授は元社員へ依存し、統括的な責任を果たせていなかった」と批判した。

posted by 担当者 at 14:36| 日記