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2015年12月20日

生まれつきの大きなほくろを再利用、皮膚再生する臨床研究

 生まれつきの大きなほくろを持つ患者の皮膚を再生する臨床研究を、関西医大の森本尚樹講師(形成外科)らが来年1月から始める。

 切除した患部を無害化して再利用する。従来の手法より、患者の負担が少なく、見た目の美しさが保たれるという。

 生まれつきの大きなほくろ「先天性巨大色素性母斑」は、2万人に1人に起こる。見た目の問題に加え、悪性度の高い皮膚がんになる恐れがある。

  従来の手法は、患部の皮膚を切り取った後、患者の別の部分の皮膚を移植する。移植用の皮膚は、特殊な機器でのばして作るが、大きな傷が残る上、十分な面積 の皮膚を用意するのが難しかった。今回の臨床研究では、切り取った患部の皮膚を高圧処理して、細胞を死滅させ、内側の真皮の構造だけにしたものを、患部に 戻して、血管や正常な細胞の再生を促す。さらに、患者の別の部位から採取した皮膚を培養して患部に移植する。

 生後7か月以上の患者5人以上に対し、計10か所の部位で実施し、1年後の皮膚の状態を確認する。

posted by 担当者 at 18:47| 日記