洞爺湖越しに見る羊蹄山
天気がいいので有珠山に行ってみました。有珠山は洞爺湖畔にある700メートルほどの火山ですが、20世紀に4度噴火して山容を大きく変えています。世界記録らしい。最後の噴火は2000年なので、滑り込みセーフです。
すぐ隣りに、戦争中に隆起してできた昭和新山があります。考えてみたら洞爺湖自体がカルデラだし、噴火湾もカルデラだし、羊蹄山も火山なので、要するにこのあたりは火山地帯なわけです。
昭和新山の駐車場に車を止めて、そこから有珠山ロープウエイで安直に登れます。ロープウエイの駅からは洞爺湖の景色が楽しめ、そこから少し登ると伊達市や噴火湾の景色を楽しむ展望台があります。
昭和新山の駐車場に車を止めて、そこから有珠山ロープウエイで安直に登れます。ロープウエイの駅からは洞爺湖の景色が楽しめ、そこから少し登ると伊達市や噴火湾の景色を楽しむ展望台があります。
こちらには、北海道大学の火山監視システムが設置してあって、この鉄の筒をガンガン蹴ると、噴火警報が出るのだと思います。
その展望台からかなり階段をおりると、1977年に噴火した銀沼大火口があります。昔はここは牧草地で、沼があって子供が遊んでいたそうですが、まだくすぶり続けています。余裕でまた噴火しそうな気配です。この隣が180メートルほどにょきにょきと隆起して山の形が変わっています。
だからまあ、日本は火山列島だということです。そりゃあ地震もおきますよ。川内原発再稼働で原子力「推進」委員会の田中俊一は「大規模噴火については予兆を感じてから原発で対策すればいい」と言っていますが、予兆なんかない地震はこの国ではこれからも頻発しますよ。
原子力発電所の構造は、そうした地震に耐えられるものなんでしょうかね。これだけ火山がある国で50基も原子炉があって、福島原発の脆弱さを見せつけられて、なおかつ再び稼働中の原子炉が壊れて環境中に大量の放射性物質放出が起きる可能性はないと考えることの方が、よほど難しいと思います。