種がよいから旨いトマトや作物ができる。
よい種とは、農家の自家採取の種。多様性があり病気や災害に耐えられる、それがよい種。それをつくるには土壌と受粉のための微生物、生物が必要。
活きている種は進化しているので、状況変化に対応できる。津波などの災害にも耐えて、その後自生できる種がある。
化学会社は、戦争が終わってから、化学品の製造技術を農業に持ってきた。それが農薬を使った慣行農業の始まり。
在来種は不自然な農薬を受け入れてくれないので、受け入れてくれるような種を作った。
きょう行ったせたな町の農場の牛は臭くなかった。肉骨粉食べてないから。本来草食動物の牛に肉やったら狂牛病になるのは当たり前。
よい種とは、農家の自家採取の種。多様性があり病気や災害に耐えられる、それがよい種。それをつくるには土壌と受粉のための微生物、生物が必要。
活きている種は進化しているので、状況変化に対応できる。津波などの災害にも耐えて、その後自生できる種がある。
化学会社は、戦争が終わってから、化学品の製造技術を農業に持ってきた。それが農薬を使った慣行農業の始まり。
在来種は不自然な農薬を受け入れてくれないので、受け入れてくれるような種を作った。
きょう行ったせたな町の農場の牛は臭くなかった。肉骨粉食べてないから。本来草食動物の牛に肉やったら狂牛病になるのは当たり前。
そういうことを推進している人は、「世界の人に食物を与えるため」と必ず言う。
でも実際に人間の口に入っているとうもろこしは10%のみで、後はバイオネエルギーや飼料になっている。食糧になっていない。
しかもモンサントは遺伝子組み換えで作った種を特許にして、知的財産権で囲い込みをしている。取引の材料にしている。種がそういう価値になってしまった。
種は、種自身が進化してきたもので、モンサントらが作ったものではない。モンサントは大豆特許を取ろうとしたが、たかが400年の歴史しかない国の会社がなぜ何千年も前からあった大豆の特許を取れるのか。
「生きているもの」に特許を与えようとすること自体がまちがっている。
種は、すべての人が分かち合い、撒くことができるようにすべき。
生態系を理解して、すべての生物がハッピーに生きられるようにすべき。
そのためわたしはインドで種を自家採取し、保存する運動をしている。米3000種。麦何百種。
それをやっているうちに、古来種は美味いことにみんな気づいた。新しくできた種はまずい。
モンサントらは「世界の人たちに食物を与えるため」というが、むしろ「みんなに健康になれる食物を与える」のが大切なこと。
慣行農業は生産量を気にしているが、いくら量が多くても栄養がなかったり不健康なものでは意味がない。ただ「食べられるだけのもの」でしかない。
同じ畑で、どれだけの健康や栄養が得られるかについて測るようにすべきだ。
企業が利益にこだわると、変なことがたくさん起きる。
インドの綿について、95%がモンサントがつくった遺伝子組み換えになり、それによって農家の生産コストが強制的に高くなり、多くの農家が潰れて30万人が自殺した。
これに対して有機農法の綿農家は、10倍の収入があり、自分たちがマーケットをつくってフェアトレードしている。
アメリカで数年前からのデータとして、自閉症の子供が急速に増えているという深刻な話がある。20年前に10万人に一人、いま35人に一人、2025年には2人に一人といわれている。「ラウンドアップ除草剤と、それ用の種、特に大豆は、腸の中のバクテリアを殺していて、それが影響して脳の働きを衰えさせ縮小させているのが原因だ」と主張している学者がいる。
遺伝子組み換えの食べ物は、人間の細胞を中から壊している。
インドでは「本当に健康にいいものしか食べたくない。キレイな汚されていない食べ物しか食べたくない」と望み、まともな食べ物を育てている農家と共同する、food smart citizen「食べ物に賢い消費者」という運動が始まりつつある。これによって企業の余剰利潤を介在しない生産者と消費者の関係を作れば、農家も利益を確保することができる。
TPPは「第二の東インド会社」だ。
「ハーモナイゼーション」といいながら、GMO(遺伝子組み換え)農作物の輸入を強制しようとしているが、悪いものの押しつけは「ハーモナイゼーション」じゃない。GMO農作物のような工業製品と食べ物を選ぶ権利を取引するのはまちがっている。
GMOの農作物特許も押しつけようとしている。それもダメ。
でも実際に人間の口に入っているとうもろこしは10%のみで、後はバイオネエルギーや飼料になっている。食糧になっていない。
しかもモンサントは遺伝子組み換えで作った種を特許にして、知的財産権で囲い込みをしている。取引の材料にしている。種がそういう価値になってしまった。
種は、種自身が進化してきたもので、モンサントらが作ったものではない。モンサントは大豆特許を取ろうとしたが、たかが400年の歴史しかない国の会社がなぜ何千年も前からあった大豆の特許を取れるのか。
「生きているもの」に特許を与えようとすること自体がまちがっている。
種は、すべての人が分かち合い、撒くことができるようにすべき。
生態系を理解して、すべての生物がハッピーに生きられるようにすべき。
そのためわたしはインドで種を自家採取し、保存する運動をしている。米3000種。麦何百種。
それをやっているうちに、古来種は美味いことにみんな気づいた。新しくできた種はまずい。
モンサントらは「世界の人たちに食物を与えるため」というが、むしろ「みんなに健康になれる食物を与える」のが大切なこと。
慣行農業は生産量を気にしているが、いくら量が多くても栄養がなかったり不健康なものでは意味がない。ただ「食べられるだけのもの」でしかない。
同じ畑で、どれだけの健康や栄養が得られるかについて測るようにすべきだ。
企業が利益にこだわると、変なことがたくさん起きる。
インドの綿について、95%がモンサントがつくった遺伝子組み換えになり、それによって農家の生産コストが強制的に高くなり、多くの農家が潰れて30万人が自殺した。
これに対して有機農法の綿農家は、10倍の収入があり、自分たちがマーケットをつくってフェアトレードしている。
アメリカで数年前からのデータとして、自閉症の子供が急速に増えているという深刻な話がある。20年前に10万人に一人、いま35人に一人、2025年には2人に一人といわれている。「ラウンドアップ除草剤と、それ用の種、特に大豆は、腸の中のバクテリアを殺していて、それが影響して脳の働きを衰えさせ縮小させているのが原因だ」と主張している学者がいる。
遺伝子組み換えの食べ物は、人間の細胞を中から壊している。
インドでは「本当に健康にいいものしか食べたくない。キレイな汚されていない食べ物しか食べたくない」と望み、まともな食べ物を育てている農家と共同する、food smart citizen「食べ物に賢い消費者」という運動が始まりつつある。これによって企業の余剰利潤を介在しない生産者と消費者の関係を作れば、農家も利益を確保することができる。
TPPは「第二の東インド会社」だ。
「ハーモナイゼーション」といいながら、GMO(遺伝子組み換え)農作物の輸入を強制しようとしているが、悪いものの押しつけは「ハーモナイゼーション」じゃない。GMO農作物のような工業製品と食べ物を選ぶ権利を取引するのはまちがっている。
GMOの農作物特許も押しつけようとしている。それもダメ。

-------------------------------------------------
ヴァンダナ・シヴァは、世界的に有名なインドの環境運動家。
ガチガチのガンジー主義者。ガンジー主義をベースとして、エコロジーとフェミニズムを融合させ、そこに東洋思想も加えて、なかなかの理論武装をしています。
強烈な説得力とプレゼン力があってファンが多いのですが、わたしはあまり共感できません。どうしてかと言うと、まともな農業と資本主義は、対置されるべき概念ではないと思っているからです。話もほんとにマジメでジョークの一つもありません。
しかしながら、彼女の講演の内容は、まったくその通りだと思わせるものです。聞く値打ちはあります。
彼女は「種を守る運動」をやっています。モンサントなど大手種子メーカー5社が遺伝子組み換え作物を普及することで、特許権を楯に農家を脅迫する悪質な事例が続発しており、そのような無茶な独占を防ぐためにはとても有益な運動だと思いますね。
「エコロジー+フェミニズム」というわたしがとっても嫌いな組み合わせと比較しても、モンサントはクソ過ぎる。利己的な利潤追求のみに執着した、社会性に欠けた、社会に害悪な企業と評価できます。
遺伝子組み換え食品による農作物汚染は、放射能拡散に匹敵する環境破壊行為といえるでしょう。
それと、terra madreという、土地に根ざして、特色のある地域が集まって社会を構成するというイタリアっぽい考え方と、とても親和性がある考え方です。土地に根ざせば、必然的に近似するんじゃないですかねえ。
でもってこれを突き詰めると、反グローバル主義に行きつくんですかね? この辺、よくわかりませんね。そういうのを利用したい勢力もたくさんあるようで、そういう連中が映画を作って宣伝しているようです。きな臭いです。